「スターシーカー」誕生の物語|海の向こうへと旅立つ、新たな小さな相棒
- スタッフ
- 2025年12月19日
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12月の柔らかな陽が射すポルトガル北部・ビアナ・ド・カステロ。川沿いに広がる造船所の風景は、どこか旅の出発点を思わせる静けさと高揚感をたたえていました。ここ WestSEA造船所で、ウインドスタークルーズの新しい仲間、オールスイートヨット「スターシーカー(Star Seeker)」がついに産声をあげたのです。

■ ウインドスターの「小さな贅沢」が形となる
スターシーカーは、乗客定員224名。従来の大型客船とは異なり、「小さな船だからこそ出会える世界」を追い求めるウインドスターらしい、親密で上質な旅を約束してくれる一隻です。同社のフリートの中でも、今回の船はまったくの新造船として建造されたスタークラス初の一隻。その節目の瞬間を確かめるため、式典にはクリス・プレログ社長をはじめ、COO、CCO、建造プロジェクトを率いたメンバーが顔をそろえました。

■ 船という「旅そのもの」を磨き上げるために
スターシーカーには、112室のスイートが設けられ、その多くはバルコニーまたはインフィニティウィンドウを備えています。海風をたっぷりと感じ、遠い水平線を窓いっぱいに楽しめる──旅そのものを味わうための空間が広がっています。さらに複数のダイニング、開放的なデッキ、強化されたウェルネス&マリーナ施設など、海の上の暮らしに寄り添う設備がしっかりと整えられています。
環境性能も最先端。Tier IIIエンジンや陸上電源への対応、先進的な排水処理システムなど、地球にやさしい航海を実現するための工夫が散りばめられています。
■ 12月末、海を越えて新たな旅へ
スターシーカーはこれから、デビューに向けた最終準備に入ります。12月28日にはスペイン・マラガを出航し、遙か大西洋を越えてアメリカ・マイアミへ──。そこで2026年1月15日、命名式が華やかに開かれる予定です。
その後は、カリブ海での就航を皮切りに、夏にはアラスカ、そして再びアジアの海へ。日本にも帰ってきてくれる予定とのこと。遠い海から届いた新しい船の誕生が、やがてわたしたちの港へも姿を見せてくれる──そんな期待がふくらみます。
■ 船も旅も、出会いのはじまり
造船所を離れ、静かに揺れる水面を眺めていると、スターシーカーの名のとおり、「星を探しながら進む旅」がこの船には似合うのだと気づきます。大きすぎず、小さすぎず。海の香りや風のやわらかさを肌で感じられるスケール感。人と海、場所と物語がきちんと結びつく、そんな旅の器です。
これから世界の海へと漕ぎ出すスターシーカー。その先にどんな物語が待っているのか──旅する人たちとともに、新しいページが静かにめくられようとしています。
