【添乗員付きツアー紹介】プラ・ビーダ!の風に吹かれて──コスタリカとパナマ、運河と熱帯で深呼吸する旅
- スタッフ
- 10月7日
- 読了時間: 4分
2026年2月8日出発 全室スイート仕様
スター・プライドで行くコスタリカとパナマ運河通峡の船旅【12日間】<催行決定間近>

パナマの港町・コロンを出航した船は、静かにカリブの海を滑り出す。目の前に広がるのは、地図で見れば細く小さな中米の国々。けれどその懐には、驚くほど豊かな自然と、深く静かな暮らしのリズムが息づいている。
この航路は、ウインドスタークルーズの「コスタリカ&パナマ運河」。小型ラグジュアリー船「Star Pride」に乗り込み、7泊8日でパナマ運河を越え、コスタリカの太平洋岸へと抜けていく。大きな観光地を巡る旅ではない。けれど、旅人の心に残る風景は、いつも地図に載らない場所にある。

運河を越えるということ
2日目の朝、船は静かにパナマ運河の入り口へと近づいていく。コロンの港を出てしばらくすると、両岸に緑が迫り、人工と自然が交差する風景が広がる。やがて、最初の閘門──ガトゥン閘門が見えてくる。巨大な鉄の扉がゆっくりと開き、船はまるで水の階段を上るように、少しずつ高度を上げていく。
デッキに立つと、運河の両岸に立つ作業員たちの姿が見える。彼らは小さな機関車「ミュール」を操り、船を正確に導いていく。その動きはまるで、舞台裏で働く職人たちのように静かで、しかし確かなものだ。
ガトゥン湖に入ると、風景は一変する。広大な湖面に、熱帯の森が鏡のように映り込む。時折、白鷺が水面をかすめ、遠くでホエザルの声が響く。ここが人工湖であることを忘れてしまうほど、自然は豊かで、静かだ。
午後、再び閘門を下り、太平洋側へと向かう。ミラフローレス閘門では、展望台に集まる観光客が手を振ってくれる。こちらも思わず手を振り返す。言葉は交わさずとも、「今、同じ瞬間を共有している」という感覚が、心を温かくする。
夕暮れ時、船はフエルテアマドールに停泊する。遠くに見えるパナマシティの高層ビル群が、夕陽に染まり、やがて夜の帳が下りる。運河を越えたという実感が、胸の奥にじんわりと広がっていく。

島に降りて、海と遊ぶ
4日目、船はパナマの小島・イスラ・パリダに錨を下ろす。白砂のビーチがゆるやかに弧を描き、背後にはマホガニーやユーカリの森が広がる。今日は乗客はこの島へゾディアックボートで「ウェットランディング」するからちょっとした冒険気分を味わえる。島ではウインドスター名物の「ビーチBBQ」が開かれる。白砂のビーチにテーブルが並び、グリルの香ばしい匂いが潮風に混じる。裸足で波打ち際を歩き、パナマでも有数の美しさを誇るチリキ湾の海に身を委ねる。このエリアは海洋国立公園に指定され、サンゴ礁や熱帯魚が豊富で、透明度の高い海が保たれているのだ。ゆえに、シュノーケリングやダイビングの名所としても知られている。
何も考えず、海と風と空に包まれる平和な時間。それは、この中南米の旅の中でしか得られない贅沢な時間。

プラ・ビーダ!の国へ
コスタリカに入ると、空気が変わる。熱帯雨林の深い緑、鳥のさえずり、遠くで吠えるホエザルの声。この国では「プラ・ビーダ!(Pura Vida!)」という言葉が挨拶代わりに使われる。直訳すれば「ピュアな生活」。それは自然と共に今を大切に生きるという哲学でもある。
ゴルフォ・ドゥルセでは、ゾディアックボートでマングローブの森へ行ってみたり、ケポスでは、ナマケモノや南国らしいカラフルな野鳥たちに遭遇しにマヌエル・アントニオ国立公園を歩いてみるのがおすすめ。水陸のあちらこちらで中南米独特の自然が見られるので、携帯用の双眼鏡をお忘れなく。どこか懐かしく、けれど初めて見る風景が、心の奥に静かに降り積もっていく。

船という、もうひとつの「宿」
この旅のもうひとつの主役は、ウインドスターの船そのものだ。全室スイートの「Star Pride」は、まるで海に浮かぶ小さなホテル。スタッフは名前を覚えてくれ、朝食の好みもすぐに把握してくれる。夜は星空の下でディナーを楽しみ、航海士と語らう時間もある。旅人と船が、ゆっくりと親しくなっていく。
この旅を皆さまとともに
この航路は、ワールド航空サービス様での販売が最終段階に入っており、間もなく催行確定となります。もし、今、心のどこかで「行ってみたい」と思ったなら、それはきっと、旅の神様からの合図です。
プラ・ビーダの風に吹かれて、運河を越え、熱帯の森へ。この秋、あなたも「人生の中の特別な1週間」を、ウインドスターと共に過ごしてみませんか?
お問い合わせ・ご予約については各旅行会社様のホームページよりお願いいたします。
今後もクルーズツアーを当ブログにて紹介していきますので、引き続きチェックをお願いします。
